稲フィル☆つうしんVol.14 |
平成25年6月16日発行
感謝
稲フィルに入団して早2年。単身赴任でポッカリ空いた週末に、大好きなヴァイオリンを
と思ったのが入団のきっかけでした。オーケストラは約5年ぶり。合奏のタイミングは全く
合わず、終わった後は全身筋肉痛。最初は3時間の練習がなが〜く感じられましたが、気が
つけば、音楽をこよなく愛する先生方や団員の皆様と演奏できる稲フィルの虜になってい
ました。
今回の指揮者、松田先生の練習では、目から鱗が落ちる思いを何度したことでしょうか。
音楽を熟知された上でのご指導は「ヴァイオリンは弓で弦をこすって初めて音が出る」と
いう当然のことですら、「そうか!」とハッとさせられます。また、もう1人の指揮者、
後藤先生の「音楽教室」は、楽しすぎて笑わずに演奏することが不可能でした。一方で、
半年間練習を重ねた定期演奏会での、“想い”のこもった「悲愴」では、泣かずに演奏す
ることは不可能でした。
偉大な先生方の練習には“参加しないと損!”と思いつつ、実際には練習と帰郷とが半々
です。欠席連絡の度に暖かく声をかけて下さる方、先生の指示を丁寧に伝えて下さる方。
毎回の練習、演奏会を円滑に実施すべくご尽力頂いている方。演奏も運営も中途半端な私が
今まで音楽を続けられたのは、ひとえに温かい団員の皆様のおかげです。音楽が大好きで、
演奏を楽しみ味わおうという共通の思いのもと、自然体で運営している。そんな稲フィルと
出逢え、単身赴任の生活が色つきになりました。この場を借りて心から感謝申し上げます。
さて「ジュピター」は大好きな曲です。特に4楽章。ヴァイオリンの後半の難所(スミマ
セン弾けません)が終わったあたりからゾクゾク感が始まり、終わりに向かって一気に感動
が襲ってきます。
半年前の寒い季節から始まった「ジュピター」も今日で最後。半年分の“想い“をこめて、
団員そして会場の皆様と感動を味わいたいと思います。
(vn F・K)