稲フィル☆つうしんVol.20 
                              
平成28年12月24日発行


苦労と喜び、そして…

 多くの音楽関連の趣味がそうであるように、オーケストラ活動という趣味を充実させるのは
楽ではない。大事な余暇の時間を割き、それなりのお金をかけて活動をする(私も家族の多大な
理解のもと、活動を続けさせて頂いていて、そのことに深く感謝している)。また、全員で活動
する時間にそれなりの演奏をするためには、予習や復習の時間も必要になり、本格的に取り組
もうとすると多くの時間が取られる。まさに好きでなければ続けられない条件が目白押しだ。

  個人のレベルでも色々な条件をクリアしないといけないが、団体活動であるため、その運営
も忘れてはいけない…趣味のために、いかに多くの労力がかかるのかと、改めて感じる。

 しかし苦労がある分、ゴールとなる演奏会が終わると、達成感も味わえる。後から振り返っ
て深い反省を伴う場合でも、少なくとも瞬間的には、完遂の喜びに浸るものだ。

 そして、何とも欲深いことだが、喜びを1つ越えると、次の喜びを得るために目標を設定した
くなる。私は稲フィルに入ってまだ2年弱だが、今回のチャイコフスキーはじめ、世に言う「有
名どころ」を存分に味わったので、次は違う年代・地域の作曲家などに取り組めると、幅が広
がり楽しいな、と思ってしまう。

 練習時間が限られている中で、新しい曲に取り組む場合、全く違うジャンルや、異次元の難
度に取り組むような無理は禁物だが、稲フィルが地域の音楽文化に貢献するという意味でも、
今までに取り組んでいない演奏をお届けできるのは有意義なことではないかと思う。

 千里の道も一歩から。微力ながら稲フィルの活動を支え続け、少しずつ新しいチャレンジに
取り組んでみる。そして、いつの日か稲城フィルでも、あの大曲を…(遠い目)

 聴きに来てくださる皆様には、ぜひこの先も稲フィルの活動を見守り、応援頂ければ幸いで
す。皆様にご来場頂けることが、何よりの支えです。いつも、ありがとうございます。
                      
                                                   (Hr/N.K