稲フィル☆つうしんVol.23 
                              
平成30年6月30日発行


他の人と合わせて音楽を作る楽しさ

1992年は稲城フィルハーモニー管弦楽団が産声を上げた年(だそうです)。

東京は広いなあと実感させられる、緑豊かなこの多摩地区の一角の稲城市に、縁あって住み
始めてからいつの間にか数十年になります。その内の数年間だけこの地を離れていた時期と、
稲城フィル始動とが重なっていた事もあり、何年か前まで稲城フィルの存在を全く知らないま
まに過ごしてきました。もっともその頃はまだ私はヴィオラに出会っていなかったのですが…
 
 さてヴィオラとの出会いですが、音楽好きだった母の影響のもとで、ずっと敷かれていたピ
アノというレールの上を走り続けていた私ですが、一人で弾くピアノから次第に色々な楽器の
伴奏をする機会が増えていき、他の人と合わせながら一緒に音楽を作り上げていく楽しさに目
覚めてしまったようです。

 いつもピアノ伴奏を受け持つヴァイオリンの発表会、最後に必ず行われる全員参加の弦楽合
奏は本当に楽しそう!何とかそれにも一緒に参加できたらなあと欲張りな私は考えました。そ
こでいよいよ十数年前になりますがヴィオラを購入、なぜヴィオラだったのか?だってヴァイ
オリンを弾ける人はたくさんいるし、チェロは大きくて重そうだし…そうなると残るはヴィオ
ラでした。

 全く初めて触れる弦楽器、でも発表会の子供たちはどんどん上達しているし、私だって2, 3
年すれば弾けるようになるのでは…というのは甘い考えだったようです。

  ・楽譜はト音記号でもヘ音記号でもないハ音記号
  ・音程を自分で作る(ピアノは押さえるだけ)
  ・指使いもほとんど書いてない(ピアノ譜には記載あり)
  ・ヴァイオリンより大きいので弦を押さえるのが大変(チェロやコントラバスはもっと大変
  そう)
  ・左手と右手の動きが全く違う(ピアノは違う音とリズムだけど同じ動き)
  ・左肩に楽器を乗せて顎で挟むので体がいつも斜め?(ピアノは真っすぐ正面向き)

 まだまだあるけれど、このような困難を少しずつ克服しながら、まず入団したのは弦楽合奏
団でした。弦楽器だけの合奏の響きも素敵でしたが数年間を経て、また欲が出てきてついにあ
こがれのオーケストラ(稲城フィル)に入団したのは二年前になります。早いもので今年は稲城
フィルも結成26年になりました。

 年に二回の定期演奏会の他にも市内の学校での音楽教室や、年によっては泊りがけのオケ合
宿、サマーコンサートや小編成での団内発表会等々と盛り沢山ですが、素晴らしい仲間に囲ま
れて楽しんでいます。

 本日の演奏曲目はどれも名曲揃いです。皆様と共に私達も楽しい夢の一時を過ごせるように
演奏できれば幸いです。            
                               (Va E.K)