稲フィル☆つうしんVol.9 |
平成22年11月28日発行
「若葉のころ」
いつか弦楽器をやってみたいと思っていた。上京して大学に入った僕は、「室内楽の会」という
サークル紹介の前で足を止めた。オーケストラでは経験者に混じって弾かねばならないので気が
重く、「しつないがく」という何だか親しみやすい響きに惹かれたのである。「何を弾かれるんですか」
「弦楽器始めたいと思っているんですけど」 「・・・・」 ここはまさに経験者が室内楽を楽しむ場なの
である。こんな初心者に縁のあるはずもないサークルに入ることになったのは、「やりたいなら教えるよ」
と電話をくれた奇特な先輩のおかげである。 「ヴィオラがいいよ、人が少ないから出易い」 ということ
で楽器も決まって、初めて念願の弦楽器を手にした日、いきなりG線が切れた。糸巻は少し押し込み
ながら回さないと止まってくれないものなのだ。
こんな風に始まったヴィオラとの縁であるが、実のところサークルではあまり弾くことはなかった。出易
い楽器を選んでくれた配慮をかなり無にしたわけで、件の先輩の 「マイペースなやつだなあ」 という
つぶやきが耳に残る。社会人になってオーケストラのステージを経験し、そこから離れ、およそ10年の
ブランクのあとにこの稲フィルで演奏するようになった。なぜまた苦労を買うような真似を、と思わない
でもなかったが、やらなくて後悔するくらいなら、やって後悔しよう、と(笑)。こうして、昔の出会いは今も
なお過去のことになることなく生き続けている。肩を落として練習場から帰るときも、時間のすべてが音に
なるようなときも、楽器を弾いているときはいつだって。
それにしても、もう23年も経過した今になっても、まだ初心者然として弾いているものだから(面の皮は
厚くなりました)、相変わらずマイペースなやつだと笑われてしまうかな、と思う。でも、出の直前の舞台裏
から見るステージは光り輝いていてとても素敵なのですよ。ステージに出た後は?・・それは今日の演奏の
お楽しみ!
(Va/H・A)
「稲フィル美女の秘密」
稲フィルにはコンミスを筆頭に、美女が沢山います(手前味噌でごめんなさい)。私が「稲
フィルで演奏してみたい」と思ったのは、女性達がとても輝いていたから!というのが理由です。
稲フィルの女性たちはエステで女を磨く代わりに毎週土曜夜にオーケストラの練習で楽しく、
熱心に腕を磨いています。練習に加え、オーケストラを支える運営にも積極的に参加しています。
あ、この「稲フィルつうしん」も稲フィルをもっと知って頂きたい!とある美女のボランティア
で発行されています。
家庭を持っていたり、子供のお母さんであったり、仕事もしていたりと忙しい中、楽器の練習
もしなくちゃならない。どう時間をやりくりしているのだろう?と思い、美女の秘密を聞いてみ
ました。
ある美女は「毎週土曜日は自分の日」にしてもらい、旦那さまが一日中、子供の世話(子供たち
に夕食を食べさせて寝かしつけるところまで)をしてくれるそう。土曜日はゆっくり練習も出来る
し、演奏会に行ったり、有効に一日を過ごせるそうです。またある美女は、旦那さまがとても協力
的で毎週土曜日の夕食を担当してくれるそう。練習後に「今日のご飯は何かしら〜」とても幸せそ
うな顔をしていました。毎週土曜夜の練習の日は、旦那さまや家族が夕食を作って待ってくれると
いう人は多く、毎週土曜夜のメニューは「鍋」と決めて鍋名人になった旦那さまもいるとのこと。
入団して1年半の我が家も忙しくないときはパスタを作って待っててくれます(ありがたいですねー)。
あとは、コンミスをはじめ、美女の多くが「たとえ短い時間しか取れなくても「練習する事」を
大切にする!と言っていました。
どうやら稲フィル美女の秘密は、「家族や周りの方のあたたかい協力」「短い時間でも集中して
練習する事」により心に余裕をもってオケを楽しんでいる!ということのようですね。
団員の家族や支えて下さる方々、いつもありがとうございます!
心から感謝しています。これからも支え続けて下さいね!よろしくお願いいたします!!!
(Vn/S・S)